Microsemi
Series 7 Case Study

 

大容量ストレージサーバの耐障害性・メインテナンス性の向上とパフォーマンス改善を同時に実現するために7シリーズRAIDアダプタを導入

はじめに

ぷらっとホーム株式会社は、1993年の創業当時にまだ黎明期にあったLinuxオペレーティングシステムを企業として初めて国内へ輸入・販売し、1996年には独自ブランドとして最初のオリジナルサーバを出荷開始。以来、日本の代表的なオープンソースOS関連企業として、また数々の先端的なプロダクトの市場投入を通じて、企業におけるビジネスの立ち上げや運用を支え続けている。

同社が提供するストレージサーバTrusSPSシリーズは、GB単価を抑えつつ大容量ストレージを構成できる導入性と運用性、コストパフォーマンスに優れたストレージサーバとして開発され、2010年1月の出荷開始からこれまでに大容量のストレージ環境を必要とするビジネス向けに高い納入実績を誇る。2013年5月より販売開始した最新のSPS2モデルはハードウェアの改良を行い、Adaptec最新の6Gb/秒SATA/SAS RAIDアダプタ「Adaptec 7シリーズ」を採用、バックプレーン上のエクスパンダチップも外したことで耐障害性の向上と最大転送速度の改善を実現した。Windows Storage Server 2012のファイルサービス機能を使用したファイルの転送速度が約40%向上している。

従来製品では運用開始後の障害抑制と迅速な復旧が課題に


技術部 技術課
山﨑 一規氏
 

今回、同社最新のTrusSPSシリーズにAdaptec 7シリーズを採用するに至った経緯について、技術部 技術課の山﨑 一規氏は次のように振り返る。「TrusSPS2の製品化にあたり、まず我々が最も重要視したのは対障害性の向上とメインテナンス性の向上だったのです。」

TrusSPSシリーズはストレージサーバのカテゴリが本格的に市場で立ち上がる前から販売開始し、例えば放送業界や研究機関のような大容量データを高速に保存するような用途から多くの引き合いがあった。これらの用途では低GB単価が求められPCサーバ向けの低価格大容量HDDを多数使用したシステム構成になることが多い。そのためサーバを構成するデバイス間の互換性向上が製品の信頼性を維持する上で重要な要素となっている。これがうまく実現できればお客様との長期間のビジネスに繋がるような信頼関係を築くことが可能だ。実際、前世代の製品を使用していただいているお客様からは、容量拡張の為のリピートの引き合いも多いという。 しかし、「初期コスト面で低GB単価の要求に応えるだけでなく、運用開始後にはいつでもアクセスできるよう安定稼動も求められるため、障害の発生を最小限に抑えること、万が一発生した場合にはできるだけ早く復旧することが求められています。」と山﨑氏は語る。

こういった要求のあるお客様とのビジネスにおいては納入後のメインテナンスやサポート面でかなり難しい状況も経験したようだ。 「従来モデルでは、エクスパンダ搭載のバックプレーン経由でRAIDアダプタとHDDを接続する構成をとっていました。しかし、エクスパンダは変更通知無しにベンダによるファームウェア変更が行われていることが多く、運用開始後にサーバが応答しなくなるといった問題が発生することがありました。そうなるとRAIDアダプタとエクスパンダ、HDDの3つのデバイス間で問題の切り分けが必要となります。」エクスパンダのみならずRAIDアダプタやHDDでもファームウェアの変更がある場合には、さらに組み合わせが多岐にわたるため問題を特定するまでにかなりの時間がかかることになる。

「最終的にはエクスパンダのファームウェア変更に起因する互換性が問題であるとわかり対策を講じることはできましたが、対策実施までに時間がかかり、お客様にご迷惑をおかけすることになりました。運用開始後だったこともあり、弊社が感じるプレッシャーも相当なものでした」とその時の苦労を語る。その他にも同じバージョンを購入しているつもりが、違うバージョンのファームウェアが入っていたため出荷前検査で問題が発見され、納期を守るために苦労するといった事例も。それ以降は、出荷前に確認済みのエクスパンダのファームウェアへの固定が必須となり、1台あたりのシステム構築のリードタイムも長くなってしまったという。

またこれら障害対応・メインテナンス面での問題に加えてユーザからは納入直後からパフォーマンス面での不満もあがっていた。 「思っていたよりもパフォーマンスがでない。何か問題があるのではないか?問題がないにしても、なんとか改善する方法はないか?といったお問い合わせを何度も頂きました」。

最新モデルでは対障害性とメインテナンス性の向上を最優先。7シリーズ採用でパフォーマンスの向上も同時に実現

これらの経験を踏まえ、SPS2モデルの製品企画にあたり山﨑氏は障害発生率の抑制とメインテナンス性の向上を最優先の目標として設定。次いでパフォーマンス改善を第2の目標とし、これら2つの課題を同時に解決できる方法を探していた。そこにピーエムシーから発表されたのが第2世代の6Gb/秒対応RAIDアダプタ、Adaptec 7シリーズだった。7シリーズファミリはその幅広いラインアップにより最大24ポートまでのネイティブ6Gb/秒SAS接続をサポート、レイテンシの増加や互換性問題の可能性となるエクスパンダ不要のシンプルなサーバ構成を実現する。

「SPS2では明確な要求仕様があったわけですが、7シリーズの持つ特長はまさにその要求に応えるものでした。弊社ではすぐに7シリーズを評価しRAIDアダプタでは唯一、 7シリーズだけがエクスパンダ無しバックプレーンで多数のHDD接続する構成が可能であることを確認しました。結果としてストレージ部をRAIDアダプタとHDDによるシンプルな構成にすることで障害ポイントを減らすことが出来たのは信頼性の面でもメインテナンス面でも非常に大きな改善となりました。出荷前も出荷後も、もうエクスパンダを心配する必要がないのは大きいですね。加えて、I/Oパフォーマンスも向上させたいという弊社の2つ目の要望までも同時に実現することができたのです。」

同社内のテストではエクスパンダ有無によるI/Oパフォーマンスの比較も実施済みだ。エクスパンダ無し、7,400rpmのHDD23台でRAID6構成、1MBブロックサイズのシーケンシャルリードやライトではパフォーマンスが40-50%も向上している。「データのブロックサイズが大きいほど改善幅が大きくなる傾向が見られます。放送系のお客様では10GBや20GBサイズのファイル転送でテストするのもごく当たり前のように行われるため、そこでのパフォーマンスの差はもっと大きくなるでしょうね。」パフォーマンスの改善においてもでも既存ユーザに訴求できるレベルと感じている。

71605   SPS2

トラブル無く安定稼働中。Adaptec製品の技術サポートを高く評価

実際、従来よりTrusSPSシリーズをご使用いただいている多くのお客様に対しては、後継機種としてTrusSPS2を納入済みで既に運用が開始されている。「お客様に第1世代のTrusSPSを採用いただいた際には、障害やパフォーマンス不足の件など納入当初から色々な問い合わせがありました。今回、同じお客様へ障害性とパフォーマンスが向上したことを説明した上でSPS2をご採用いただいていますので、より厳しい目でみられているものと思います。」 しかしながら、SPS2を納入して既に数ヶ月経過しているがこれまでのところ全くといっていいほど問い合わせがないそうだ。「経験上、何かあればすぐにコンタクトしてこられるお客様がほとんどですので、これまでのところは障害もなく、期待通りのパフォーマンスに満足していただいているものと確信しています。」と山﨑氏も満足げだ。

また山﨑氏から見た各ベンダーの技術サポート体制については次のように評価する。
「Adaptec以外の製品も使用していますが、前述のようにRAIDアダプタ、エクスパンダ、HDD間での障害切り分けをしないといけないという状況で技術的問い合わせしても何も回答がもらえない場合がほとんどです。非常にフラストレーションが溜まりますね。それに比べてAdaptec製品の場合には、技術的問い合わせにしっかり回答いただけますし、検討段階での相談にも乗っていただけますから採用する上での安心感があります。ピーエムシー・シエラ・ジャパンの技術サポートについては非常に満足しています。今後Adaptec次期新製品を検討する際も、同様のサポートを継続して頂きたいですね。」

このように全体的には7シリーズとピーエムシーの技術サポートに満足していただいている山﨑氏だが、「7シリーズから採用されたmaxView Storage Managerについては以前のASM(Adaptec Storage Manager)と比べるとまだまだ熟成の余地があるように思います。今後の改善に期待しています。」と、最後に製品の改善点について指摘するのも忘れなかった。

7シリーズRAIDアダプタ搭載のTrusSPSストレージサーバファミリ製品情報はこちらから:

ぷらっとホームTrusSPSストレージサーバ製品ページ>>

関連情報

Adaptec 7シリーズRAIDアダプタ製品ページ>>

pdf版:Adaptec 7シリーズデータシート>>

pdf版:Adaptec 7シリーズ互換性レポート>>

 

「7シリーズの採用によりエクスパンダが不要となり、障害ポイントを減らすことで信頼性とメインテナンスの面で非常に大きな改善となりました。加えてI/Oパフォーマンスも向上させたいという弊社の2つ目の要望までも同時に実現することができたのです。」
株式会社ぷらっとホーム株式会社 技術部 技術課 山﨑 一規氏

 

ぷらっとホーム株式会社様 プロフィール:
1993年設立。創設当時まだ黎明期にあったLinuxオペレーティングシステムを企業として初めて国内へ輸入・販売。高い技術力をもって、国内コンピュータ分野およびオープンソース分野における多くのブレイクスルーをもたらす。1996年に独自ブランドとして最初のオリジナルサーバを出荷開始し、サーバ・ストレージ分野での多くの実績を残すほか、自社ブランドのネットワーク機器・セキュリティ機器も、それぞれの分野において、高い実績と評価を得ている。2000年に東証マザーズで株式公開。

ウェブサイト:http://www.plathome.co.jp/

 


概要

— 課題
前世代のTrusSPSシリーズでは納入後にシステム障害発生時、RAIDアダプタ、エクスパンダ、HDDの3つコンポーネントの組み合わせについて別々に問題を解析する必要があり、解決するまで時間がかかっていた。サポート面での負担が大きく、新製品では耐障害性とメインテナンス性の向上が求められていた。

— ソリューション
最大で24ネイティブポートを提供し、エクスパンダを不要にするAdaptec 7シリーズを採用

— 結果
7シリーズの採用によりバックプレーンにエクスパンダが不要となり、ストレージ部はシンプルな構成が可能に。これにより障害発生率が減少し、メンテナンス性も格段に向上。エクスパンダチップがなくなったことにより、同時に最大転送速度も増加し、第1世代のパフォーマンスに不満を持っていたユーザへの訴求も可能となった。

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